アイアムレジェンド

公開2007年12月4日

監督フランシス・ローレンス

主演ウィル・スミス

2009年。謎のウイルスが発生、空気感染するウイルスにより人類は瞬く間にウイルスに蝕まれた。

感染者は呼吸と脈が早くなり、紫外線を嫌い、自我の確認が難しく凶暴性が高くなり、人間を捕食する。

主人公であるネビルはパンデミック以前は米軍の科学者で、非感染者は誰もいなくなってしまったニューヨークで血清の開発を行なっていた。

ジャンルとしてはSFホラー・ゾンビ系です。

この作品は僕が小学生の時に初めて見た作品で、初見は純粋に怖ぇなとか思ったぐらいの記憶しかないですが、最近見直して新たな所見が有ったので紹介させて下さい!

先にネタバレ無しの紹介とその後にネタバレ有りの意見を書いていきます。


感染者が溢れるニューヨークにネビルの気を置ける存在は愛犬のサム一匹、昼間、感染者は建物に身を潜めるのでネビルとサムはゴルフをしたり、お決まりのレンタルショップでマネキンに話しかけたりして、孤独を紛らわせます。

また家の地下室で血清の研究もしています。そんなある日一匹のモルモットに凶暴性の弱化が認められました。

そこでサムは感染者で試そうと一人を罠で捕えてる家に連れて帰りました。

次の日いつものように街を散策していると建物の前に、いつもレンタルショップにいたマネキンが立っていた。近寄るとサムは仕掛けられたワイヤーに足を締められ宙吊りになってしまう。それは昨日サムが仕掛けた罠と同じ方法のものだった。

頭を打って意識を失ったサムが目覚めると日が沈もうとしていた。日が完全に沈むと同時に建物から感染した犬が二匹、一人の感染者によって解き放たれた。果たして彼の運命は…




ここからはネタバレ有りの感想になります。

廃墟で孤高に一人ウイルスに戦うネビルがめっちゃカッコ良かったですね。そんな彼を支えるサムが死んだ時は本当に悲しかったです。

一見あらすじだけ読むとよくあるゾンビ映画なのかなと思いきや、罠にかかった女性の感染者(感染者a)がサムに連れ攫われる時に男の感染者(感染者b)が影から出てきて叫ぶんですよね。

感染者ってみんな髪が抜けてるし、痩せ細ってるし、ボロい服を着ているので見分けが少し難しいんですけど、サムの家を襲撃される時扇動したのは感染者bなんですよね。

つまり一見言葉を発さない感染者にもコミュニティが存在し、感染者bにとって感染者aが大切な人で、助ける為に彼は家までやって来たと見れます。


サムを亡くした腹いせに感染者を轢き殺しに街で暴走したネビルと重なりますよね。


確かにゾンビ映画なのですが、アイアムレジェンド はゾンビをただの化け物として扱わず、姿や行いは変わけどあくまで人として扱ったのは興味深かったです。


ゾンビを敵としか映さずに感染したから敵として見なきゃいけないだけで、彼らにも正義が有る、という考えをゾンビ映画に落とし込むのはとても参考になりました。